家庭用エアコン
「量販店でエアコンの交換工事をお願いしたら、断られた」なんて経験ありませんか?
前回「量販店では工事不可?#3」では、マルチエアコンで「室内にエアコン専用のコンセントがない例」や、「室内機と室外機を接続する渡り配線の互換性がない例」を紹介しましたが、実はこれらはマルチエアコンだけでなく、室外機と室内機が1:1の「家庭用セパレートエアコンの交換工事」でも該当するケースがあります。
特に注意が必要なのが古い家庭用エアコンからの交換工事です。
今回は「三相200V電源」「渡り配線が2芯線」のエアコンからの交換についてご紹介いたします。
今回ご紹介する「三相200V電源」「渡り配線が2芯線」の仕様は、年数の経過した古い家庭用エアコンによく見られます。
写真は冷房能力2.8kWの日立製家庭用エアコンですが、エアコンの仕様を確認すると三相(動力)200Vで室外電源、渡り配線が2芯線になっています。
現在販売されているスタンダードなセパレートエアコンとは仕様が異なるため、新しい家庭用エアコンへの交換の際に追加の工事が必要となり、量販店では対応が難しいと断られてしまう場合があります。
どんな工事が必要になるのか、具体的に見ていきましょう。
今回のように「三相200V電源」「渡り配線が2芯線」のセパレートエアコンから交換する場合、新しく設置する機器によって工事内容は異なりますが、どのセパレートエアコンへの交換でも通常の交換作業以外に追加の工事が発生します。
スタンダードな家庭用エアコンでは前述の通り、電源やその取り方、渡り配線がそれぞれ異なるため、追加工事が必要となります。
なお、交換するのが日立製の場合、マルチエアコンは受注生産で渡り配線2芯対応の機種が用意されていますが、セパレートエアコンには2芯対応がないため、同様の工事になります。
メーカーが限定されますが、ダイキン製では「室外電源タイプ」があります。
こちらのエアコンに交換する場合にはスタンダードな家庭用エアコンとの交換工事と異なり、室内にコンセントを設置する工事が不要です。
こちらもメーカーが限定されますが、パナソニック製には電源が同じ三相電源対応家庭用エアコンがあるため、より近い条件、少ない追加工事での交換ができます。
業務用エアコンには冷房能力2.8kWの機器がないため4.0kWの機器となりますが、業務用エアコンへの交換工事を行うことも可能です。この場合も追加工事が必要となります。
※業務用壁掛けエアコンと家庭用壁掛けエアコンの違いについては、下記のページをご覧ください。
業務用?家庭用?壁掛けエアコンの選び方
サニーシステムでは、お客さまの建物にあわせて最適なエアコン選びをサポートし、お見積りから設置工事まで包括的に承っております。
これまで「量販店では工事不可?」シリーズでご紹介したように、量販店で断られたケースでも対応できる場合があります。お気軽にご相談ください。
量販店では工事不可?#1 ~隠蔽配管と室外電源タイプのエアコン交換工事編~
量販店では工事不可?#2 ~ナショナル製マルチエアコン交換工事編~
量販店では工事不可?#3~マルチエアコンからセパレートエアコンへの交換編~
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