埼玉県さいたま市のお客さまから、全館空調システム「ファース」のエアコンを交換してほしいとのご依頼をいただきました。

「ファース」とは、吹きつけの断熱材で囲われた屋根裏スペースにエアコンや熱交換換気ユニットを設置し、ダクトと基礎や屋内壁内も利用して空気を循環させて建物全体の温度や湿度を快適に保つシステムです。

現地調査に伺い、初めて見たときは繋がっていないダクトがあったのでとても心配なってしまいました。

どのようにシステムを組んで連動させているのか不安でしたが、機械はそれぞれ独立で運転となっていたのでエアコンのみの交換で問題ありませんでした。

導入されていたのはナショナル製の高気密・高断熱住宅用システムマルチエアコンで、個別のお部屋のエアコンは使っていない状態でした。お話を伺ったところ今後も使う予定はないとのことで、セパレートのフリービルドインのエアコンへ交換させていただきました。

屋根裏にある熱交換換気ユニットです。

屋根裏にある既存のエアコンです。

循環ダクトの様子です。

環境破壊防止のため、まずはフロン類を回収します。

配管は分岐ユニットの位置でメインの配管とシステムマルチエアコン用の配管を接続します。

天井裏が冷えてくるとその空気を循環させて建物全体が涼しくなります。

試運転時は天井裏しか涼しくなっていませんでしたが、快適な環境になったとのことで一安心しました。
今回の工事はとても勉強になりました！